【写真・イラストつき】シロアリの種類がひと目でわかる!羽アリと兵アリの見分け方
「家に出たシロアリの種類がわからない!」
「どんな種類のシロアリがいるのか知りたい!」
この記事では、シロアリの種類と見分け方について解説します!
日本には、代表的な4種類のシロアリがいて、どの種類が棲み着いているかによって、駆除方法が異なります。
たとえば、ヤマトシロアリは気が弱いので、相手に気付かれないように駆除することが大切ですし、アメリカカンザイシロアリは2階の木や乾いた木でも構わず食べてしまうので、広範囲に対策する必要があるのです。
この記事では、初めてシロアリ被害に遭った人が抱く疑問…たとえば、
- そもそもシロアリってどんな虫なの?
- 日本にはどんなシロアリがいて、どうやって見分ければいいの?
このようなお悩みに、プロのシロアリ駆除職員が回答いたします!
記事を読み終わる頃には、お家に湧いたシロアリの種類を特定し、駆除に向けてとるべき行動がわかっているはずですよ。
それでは参ります!
この記事を監修した住宅の専門家
住宅建築の専門知識とスキルを活かして、お客さま1人1人にあった
リフォーム提案をする「リフォーム提案士」の資格保有者。現在はシロアリ
問題を解決するため、住宅アドバイザーとして活動中。
シロアリってどんな虫?
シロアリは建物の木部を食べてしまう害虫です。
「アリ」という名前の通り、形態や生活様式はクロアリに似ていますが、実は分類学上はゴキブリの仲間なんです…。
主食は木材で、とくにアカマツなどの木を好んで食べます。
とくに年輪の間の、水分を含んだ柔らかい部分が好物です。
シロアリの起源は古く、古代石炭紀(約3億6700万年前〜約2億8900万年前までの7800万年間)に遡ります。
そのような、人間が誕生するずっと前の時代に、ゴキブリと同じ祖先から分化したと言われている、とても生命力の強い生き物なのです。
自然界の中では、木を土に戻すという重要な役割を担う益虫ですが、人間にとっては、大切な家を食い荒らす害虫です。
シロアリは通常土の中で生活するため、目が退化し、光を嫌います。
また、皮膚が薄く寒さに弱いため、風通しが悪く、湿気の多い場所を好みます。
気温6℃ぐらいから活動を始め、12〜30℃をもっとも好むと言われています。
日本に生息するシロアリの種類
生息地対は熱帯から亜寒帯までと幅広く、日本でも23種類の生息が確認されています。
このうち、建物に被害を与えるものが4種類存在します。
ヤマトシロアリ、イエシロアリ、ダイコクシロアリ、アメリカカンザイシロアリです。
それぞれの特徴を順番に見てみましょう。
(1)ヤマトシロアリ
大きさ | 4〜7mm |
---|---|
分布 | 北海道の北部を除く日本全国 |
注意点 | 日本で被害件数がもっとも多い |
ヤマトシロアリは、湿った木材などを生息場所とし、10メートルほどの範囲を集団で移動しながら生活しています。
日本でもっとも被害件数が多いのが、ヤマトシロアリによる食害です。
ヤマトシロアリの生息域の北限は、かつては北海道の滝川町(現・滝川市)と言われていました。
釧路などの地域には生息しない、というのが定説だったのです。
しかし最近では、温暖化の影響と建物の断熱性の進化により、生息域を広げています。
ほぼ全国で被害報告があるシロアリなので、「シロアリを見かけた」と思ったら、真っ先にヤマトの存在を疑ってみましょう。
ヤマトシロアリの見た目
羽アリ | 職アリ |
---|---|
兵アリ | 幼虫 |
女王アリ | |
北海道北部を除いて、日本全国に分布しているヤマトシロアリ。
最大の特徴は、黒っぽい羽アリと、頭の大きな兵アリです。
ヤマトシロアリの羽アリは、頭部、体、羽が黒色で、胸部に1本の白いラインが入っています。
ほかの種類の羽アリは黄色や茶色が多いので、まずは羽アリの色で見分けましょう。
また、ヤマトの兵アリは頭部が大きく、長方形をしています。
頭部が全身の1/3を占めるので、威圧感がありますね。
家でシロアリを見かけたら、まずは全国分布しているヤマトシロアリかどうかを確認してみましょう!
ヤマトシロアリがいるサインや駆除方法を知りたい方は、当社のこちらの記事も読んでみてください。
▶ヤマトシロアリは日本全国で被害件数No.1!生態から駆除方法までを教えます(別窓で開きます)
(2)イエシロアリ
大きさ | 7〜8mm |
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分布 | 千葉県以西の本州南岸部 |
注意点 | 被害が大規模になりやすい |
ヤマトシロアリよりも大きな被害をもたらすのが、イエシロアリです。
イエシロアリは九州や南西諸島、太平洋側の温暖な気候を好み、じわじわと活動範囲を広げています。
30〜35℃の温度が適温だと言われていますが、実際にはもっと低い気温でも活動するようです。
建物の下や土の中に大きな巣を作り、巨大な場合には100万頭ものコロニーになります。
そして、巣を中心に100メートルほどの範囲を移動しながらエサを探すのです。
ヤマトシロアリが湿った木材を好むのに対し、イエシロアリは自分たちで水分を運び、乾いた木材を湿らせて食べることが多いです。
このために、家にもたらす被害が甚大で、深刻になりやすいんですよね。
「数」のヤマト、「被害規模」のイエシロアリ、と覚えましょう。
イエシロアリの見た目
羽アリ | 兵アリ |
---|---|
お伝えしたとおり、日本でヤマトシロアリに次いで被害件数が多いのが、千葉以南に生息するイエシロアリです。
イエシロアリの特徴は、なんといっても羽アリと兵アリ。
羽アリは細長い体をしていて、全身が茶褐色〜黄色です。
頭部は黒色に近く、羽は黄色っぽいので、ここでヤマトシロアリと見分けましょう。
また、イエシロアリの兵アリは頭部がやや小ぶりで、卵型(丸形)をしています。
頭が大きく、長細い四角形をしているヤマトシロアリの兵アリとは、まず形状が違うのです。
イエシロアリとヤマトシロアリの比較や駆除方法を知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください!
▶イエシロアリは被害が甚大!見分け方と駆除方法をプロの駆除職員が教えます(別窓で開きます)
(3)アメリカカンザイシロアリ
大きさ | 7〜10mm |
---|---|
分布 | 関東圏を中心に急増中 |
注意点 | 2階の木材や乾いた木材も食べてしまう |
アメリカカンザイシロアリは、兵アリの頭部が円筒形、かつ大顎が発達しているという特徴があります。
兵アリの触角の根元が逆三角形に膨らんでいるので、そこで見分けましょう。
防衛方式はヤマトシロアリと同じで、狭い通路に大顎をかまえて踏ん張り、的の侵入を阻止するやり方です。
羽アリは羽が黒くてタマムシ色に輝き、頭と胸は茶色です。
群飛は温暖な日なら真冬でも行われます。
アメリカカンザイシロアリは寒さに強く、本州の各地に点在するため、今後各地に分府を拡大する傾向にあります。
アメリカカンザイシロアリの見た目
羽アリ | 職アリ |
---|---|
兵アリ | 糞の形 |
外来種のアメリカカンザイシロアリは、昔から日本にいたシロアリよりも大きな体をしています。
とくにわかりやすいのが、兵アリです。
頭部が全身の1/3以上を占めること、触角の根本に節があることで見分けましょう。
また、アメリカカンザイシロアリが棲み着いた家には、ペレットのような砂粒状の糞が散らばっています。
(糞の表面にはうっすらと6本の縦線があるのですが、細かいので見えないかもしれません。)
木材のそばにほぐしたたらこのような粒が落ちていたら、アメリカカンザイシロアリがいる証拠です。
アメリカカンザイシロアリの巣作りや駆除方法は、こちらの記事でくわしく紹介しています!
▶【外来種が急増中】アメリカカンザイシロアリの生態と駆除方法(別窓で開きます)
(4)ダイコクシロアリ
ダイコクシロアリは、奄美大島以南の沖縄や小笠原諸島に生息するシロアリです。
上の2種類と比べると、被害は少なく、出没も局所的と言えます。
家が倒壊するような被害にはならないものの、柱や家具などが転々と被害を受けて、糞が散らばるため、汚い印象を持つでしょう。
乾燥した木材や樹木でもエサにするので、家屋だけでなく、家具にも被害が見られます。
兵アリの頭部が大きく、大黒天の頭のように見えることから、ダイコクシロアリと名付けられました。
羽アリは羽のフチが透明に近い暗色をしていて、夜間に飛行します。
ダイコクシロアリは、木材に不規則な穴を空けて生活します。
外敵が入ってきたときは、兵アリの頭部を狭い通路に押し当てて侵入を阻止するのです。
糞の形は乾いたゴマ粒状で、被害場所の上や下に堆積する形で残します。
このことから、中国では「堆砂白蟻」と呼ばれることもあるんです。
ほかにも、ハワイシロアリ、コウシュウシロアリ、カタンシロアリ、サツマシロアリ、オオシロアリ、ネバダシロアリ…などが存在します。
いずれもアジア〜沖縄県のごく狭い範囲に生息するシロアリで、本州では深刻な被害になっていません。
シロアリを見かけたらどうすればいいの?
シロアリを見かけたら、速やかにシロアリ駆除業者に連絡しましょう。
電話をかけると、最寄りの拠点から職員がやって来て、あなたのお家の被害度合いを調べてくれます。
ここで業者の職員がシロアリの種類と見積もりを教えてくれますので、駆除をお願いするかどうか決めましょう。
このような点検や見積もりは無料でやってくれますので、気軽に頼んで大丈夫です。
シロアリの駆除にかかる費用は、「1階の床面積(㎡/延坪)✕基本料金」で決まります。
バリア工法といって、シロアリが地中から家の中に上がってこないよう、基礎(床下)の部分に薬剤を散布するのですが、この薬剤散布にかかる費用が「基本料金」です。
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「細長くて透明な虫を見かけた…これってシロアリかも!」
そう思っても、実はシロアリではない場合があるんです。
知らない方も多いのですが、地面を動き回るクロアリにも、羽の生えた個体が存在します。
また、蛾や蜂にも細長くて黒っぽい種類の個体がいるので、シロアリと見間違えやすいんですよね…。
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また、私が執筆した次の2本の記事でも、シロアリとよく似た虫の写真を多数掲載しています。
▶黒いシロアリを見つけました。これって本当にシロアリでしょうか?(別窓で開きます)
▶これって羽アリ?他の虫との見分け方と羽アリが出たときの正しい対処法(別窓で開きます)
写真を参考に、虫の種類を特定したい方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
最後に:白蟻の種類がわからないときは業者に相談しよう!
この記事では、シロアリの種類について紹介しました。
とくに重要なポイントを3つ、おさらいしましょう。
- 日本に生息する代表的なシロアリは約4種類
- シロアリを見かけたら、羽アリの色や兵アリの頭の形で種類を特定しよう
- シロアリとよく似た虫もいるので、まずは業者に見てもらおう
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それでは、あなたが見かけた虫の種類がわかり、正しく駆除できるよう祈っています!
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