お家のシロアリ被害を5秒で見分ける!被害事例・写真と正しい対処法
「いつの間にか、我が家の柱がボロボロに…!」
「畳を上げたら、床下が傷んでいた…これはシロアリが食べた跡?」
「シロアリ被害を放置するとどうなるの?」
こんにちは!みんなのシロアリ駆除屋さんの山川です。
この記事では、シロアリ被害の見分け方と、被害を見つけたときの正しい対処法について解説します。
お家のシロアリ被害を放置すると、恐ろしいことになります。
住宅工事の業界では、「日本におけるシロアリ被害総額は毎年1,000億円以上で、火災の被害額を上回っている」と言われているほど。
シロアリがお家にもたらすダメージは、それほど深刻なのです。
あなたが今住んでいるお家で、シロアリ被害とおぼしき箇所を見つけたら、この記事を読んで「シロアリ被害か、ただの経年劣化か」を確かめましょう。 コツを掴めば、5秒もかかりません。
この記事では、一般の方にとって難易度の高い「家の床や壁を見て、シロアリ被害とそうでない経年劣化を見分ける」ポイントを紹介します。
現役のシロアリ駆除職員が撮影した実際の被害事例もありますので、ぜひ見比べてみてくださいね。
具体的には、次の4つの内容を解説していきます。
- シロアリ被害を見分ける方法
- シロアリの被害事例
- 注意するべきシロアリ被害
- シロアリ被害を放置する本当の怖さ
今のお家で長く暮らしたい方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
あなたのお家でシロアリ被害が起こった原因や、お家の構造から見た「適切な対処法」がわかるはずです。
それではさっそくまいりましょう!
この記事を監修した住宅の専門家
住宅建築の専門知識とスキルを活かして、お客さま1人1人にあった
リフォーム提案をする「リフォーム提案士」の資格保有者。現在はシロアリ
問題を解決するため、住宅アドバイザーとして活動中。
また、今回の記事を書くにあたって、シロアリ駆除職員としての私の経験と、次の書籍を参考にさせていただきました。
この記事を読んだ方が、シロアリ被害の本当の怖さを知り、すみやかに駆除に向かって行動できますように。
それではまいります!
【5秒で診断】シロアリ被害の見分け方
これってシロアリ被害?それともただの劣化…?
一般の方がシロアリ被害を見分けるのは、非常に難しいことです。
というのも、シロアリの食害があってもなくても、「経年劣化」という形で家は傷んでいくものだからです。
近代の日本の住宅では、築10年が経過したら何らかのメンテナンスを、築20年が経過したら、そろそろリフォームを検討する時期と言われており、木部の損傷があっても自然なこと、とも言えます。
ここでは、単なる劣化ではなく、「シロアリ被害だ」と断言できる状況を2つ、紹介します。
特徴(1)木の中がスカスカになる
一見、木材の表面に異常がないように見えても、中身がスカスカになっていることがあります。
実は木の表面からシロアリの被害が発覚することはほとんどなく、中からじわじわと食害が始まり、目で見てわかるレベルになったときには、もう手遅れ…。ということが多いのです。
プロの業者は「打診」といって、木の中が空洞になっているかどうかを木材を叩いて調べます。
「木の柱を叩くと、空洞音がする」
「床を歩いたとき、ふかふかする気がする」
このようなときは、シロアリ被害に遭っている可能性が高いです。
速やかにシロアリ駆除業者に相談して、床下を点検してもらいましょう!
シロアリの多くが、地面(土の中)→床下の基礎部分→室内、という風に進んできます。
なので、床下を点検してシロアリが通って来た道を調べると、侵入経路や被害の規模感がわかるのです!
特徴(2)蟻道と呼ばれる泥の道ができている
壁や床下を見てみてください。
泥でできた1本の道が、壁づたいに形成されていませんか?
これは「蟻道(ぎどう)」といって、シロアリの排泄物や分泌液と泥でできた通り道です。
シロアリは太陽の光と乾燥を嫌うため、表に出てくることはほとんどありません。
その代わり、家のあちこちに蟻道を作って、エサ場を行き来するのです。
床下のコンクリートの基礎や、壁伝いに垂直な泥の道ができていたら、シロアリ被害が始まっている証拠です。
ただの泥の塊なのか、それとも蟻道なのかは、少しだけ泥をつついて中を見るとわかります。
中が空洞になっていたり、1〜3mm程度の職アリ(シロアリの働きアリ)が出てきた場合は、蟻道と考えて間違いありません。
あまり蟻道をつつきすぎると、コロニーの中にいるシロアリが察知して、営巣場所を奥へ移してしまう可能性があるので注意です!
崩すのはごく1部に留めましょう。
通常、蟻道は床下の基礎部分などの人目につきにくいところに作られます。
室内の壁や縁側の柱など、目に付きやすい場所に蟻道を発見した場合は、被害が深刻になっている可能性が高いので、速やかにシロアリ駆除業者に相談しましょう!
特徴(3)木くずのような糞が落ちている
最後に、シロアリ被害があった場所には、「木屑のような糞が落ちている」ことがあります。
アメリカカンザイシロアリといって、木の中から穴を空けて、ふんを外に押し出す種類のシロアリが存在するのです。
アメリカカンザイシロアリがふんを落とした場所の近くには、「押し出し穴」と呼ばれる小さな穴が空いていることが多いです。
窓枠・柱・ドアの木枠・天井の梁などを、重点的に調べてみましょう。
キクイムシのふんやただの木くずと、シロアリのふんの見分け方は次の通りです。
シロアリのふんの特徴
- 直径1mmほど
- ほぐしたたらこのような形
- 色は茶色〜ベージュとまだら(食べた木の種類による)
- 表面に縦の筋がある
- 表面が硬い
- 表面に土や泥が付着している
【写真付き】シロアリの被害事例
シロアリ被害の見分け方を確認したところで、いよいよ実際のシロアリ被害事例を見ていきましょう。
家の中でとくにシロアリが発生しやすいのが、次の5箇所です。
それぞれの被害場所でシロアリが発生する原因と、正しい対処法についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
それではまいります。
1. 風呂、洗面所、トイレなどの水場
トイレやお風呂、洗面所などの水場は、シロアリが大発生しやすい場所です。
築10年以上が経過したお家では、とくにパイプの排水トラブルや水漏れが起こりやすいため、基礎や木材に湿気がたまり、シロアリの温床になることが多いのです。
とくに注意してほしいのが、昭和の時代に建てられたタイル張りの風呂やトイレです。
タイル張りのお風呂場って、重厚感があってステキですよね。
しかし実は、タイル張りの風呂場の床は囲った基礎の上に土を敷き、そこにトイレや風呂を置くような形で施工されています。
しかもタイル壁の中は、構造材の木材壁であることがほとんど。
そのため、木部が土と接触し、シロアリにとって非常に住心地のよい空間を与えてしまっているのです。
床下に空間がある家と比べて、水分が地中に直接差し込むため、トイレや風呂場全体がいつも湿った感じになってしまうんですよね…。
当社が担当したうち、このような物件の約半数がシロアリ被害に遭っていました。
このような問題を解消するには、1度壁を剥がし、内部の構造をやり直してリフォームすることです。
古い家で風呂場などに年中湿っぽさを感じる方は、1度業者に見てもらったほうがいいかもしれませんね!
2. 玄関まわり
玄関まわりも、シロアリ被害に遭いやすい場所です。
第1に、玄関は建物の北側に配置されることが多いため、住宅の中でとくに湿度が高くなりやすいんですよね。
2つ目は、構造上の問題です。
玄関は通常、基礎の上に木枠を乗せて作るのですが、このやり方だと、どうしても地面と木部が接するところができてしまいます。
そこにシロアリが寄り付いて、巣を作るケースが多いのです。
とくに危ないのが、次の3タイプの玄関です。
- 玄関の脇にそで壁(壁から垂直に張り出した幅の狭い壁)がある
- 玄関のひさしが柱建てになっている
- 家の角に玄関がある
そで壁があるお家は、袖壁内部が閉ざされた空間になるため、通気性がよくありません。
玄関のひさしが木製の柱建てになっているお家では、土の上に直接木製の柱を建てるのではなく、柱受けの金物などを使用するほうがよいですね。
また、家の角に玄関があるお家は、壁際に作られた下駄箱の裏側などにできたシロアリ被害が、床下からは確認できないという難点がつきものです。
玄関の木部に湧いたシロアリの1部は、4〜5月に羽アリに変容し、「群飛(ぐんび)」と呼ばれる集団飛行を始めます。
このとき初めてシロアリ被害に気づく方が多いので、私たちみんなのシロアリ駆除屋さんにも、春先から初夏にかけてはお問い合わせが集中するんですよね。
ただし羽アリの発生源が玄関だった場合には、羽アリが外へ飛んでいっても気付かないケースがあり、被害が深刻化しやすいのです。
玄関の掃除をするときに、バケツなどで水を撒いて、ブラシでタイルを磨くことってありますよね。しかし実は、これはよくないやり方です。
玄関の床にカビや湿気を溜める原因になるからですね。
玄関の掃除は、濡れた布巾や掃除用のスポンジなどで拭き上げるぐらいに留めるのがオススメです。
3. フローリングや畳の床下
フローリングや畳、縁側などの床下を見て、傷んでいるようであれば、シロアリ被害に遭っている可能性が高いです。
このようなときは、床下に潜って、シロアリのコロニーがあるか調べてみましょう。
床下には、基礎と呼ばれる構造部分が横たわっています。
ここにはお家全体の通気を左右する重要なポイント、通風口が設置されています。
通風口がないというのは論外として、ただ「通風口がある」だけでは不完全です。
風には通り道がありますので、できれば複数箇所に通風口があり、入り口と出口にわかれているのが望ましいですね。
また、通風口の真上に柱があるようなお家では、シロアリに土台をやられてしまうと、台風や地震のときにお家が倒壊するリスクが上がりますので、リフォームで柱を移動したり、間柱を撮る配慮が必要です。
とくに発生例が多いのが、畳です。
「タンスを動かしたら、畳がボロボロに食べられていた」
「畳を上げたら、下の木部にシロアリがたくさんいた」
こんなことはしょっちゅうです。
最近の畳は、従来の藁芯ではなく、「スタイロ」という断熱材を芯にしたものが一般的です。
時代の流れなのか、そういった人工的な断熱材に巣をつくるシロアリも増えているんですよね。
畳の食害の場合、家が倒壊することこそないものの、身の回りの家具や床が被害に遭うのは気分が悪いですよね。
シロアリの駆除と、畳の張り替えで対処しましょう!
4. 庭の杭や切り株の根本
お家の庭でガーデニングをしていたり、畑がある場合は、土の中にシロアリの巣ができている可能性があります。
とくに多いのが、花壇や庭に木製の杭を挿しているケース。
杭を揺すったとき、グラグラと揺れて容易に抜けるようであれば、要注意です。
杭の先端が食われていたり、「職アリ」と呼ばれるシロアリがついていることがあるんですよね。
シロアリのエサ場はつながっていて、複数の加害箇所から蟻道という道が伸び、土中の巣(コロニー)に続いています。
たとえば、木の根、切り株、放置された木材、縁側の柱…。
これらの場所は全部つながっていて、シロアリのエサ場になっているかもしれません。
このような屋外でシロアリ被害を見つけたら、下手に触らず、すぐにシロアリ駆除業者に連絡してください!
中途半端な対処をすると、中のシロアリが気づいてコロニーを移動させる恐れがあります。
5. エアコンの室外機や、物置の設置場所
エアコンの室外機や物置の設置場所は、実はシロアリが湧きやすいポイントです。
このような場所は風通しが悪く、日光も当たらないことが多いので、シロアリやカビにとって絶好の場所なのです。
少しでも風通しをよくするために、「室外機や物置の周りにはものを置かない」ようにしてください。
「シロアリが食べるのは、古くなった木材だけ」という先入観を持っている方もいると思います。
これは一面では正しいのですが、ほかにエサがない状態では、意外なものがシロアリ被害に遭うこともあるんです。
たとえば……
- ビニールでできた電源ケーブル
- 放置されたジャガイモ(農作物)
- 書籍や新聞
シロアリは視力がほとんどないため、まずは物体をかじって確かめる習性があります。
なので、金属やビニール製品も、シロアリにかじられてボロボロになる可能性があるのです。
また、極限状態のシロアリは、エサを選んでいる余裕がありませんので、農作物や木の繊維でできた紙製品も被害に遭う可能性があります。
以上、シロアリ被害の実例と対処法でした!
ところで、あなたの家は「木造」でしょうか、それとも「鉄筋(RC)造」でしょうか?
実はこのような住宅構造の違いによって、シロアリが湧きやすいポイントや、適切な対処法が変わってくるのです。
続いては、家の構造別にシロアリ被害への対処法を見ていきましょう。
【家の構造別】シロアリ被害と修繕方法
「うちは木造じゃなくて鉄骨だから、シロアリ被害とは関係ないよね」
「建設のときに、ハウスメーカーからメンテナンス不要って言われたから大丈夫」
その考え方、危険です!
ハウスメーカーや工務店は、シロアリ対策のプロではありません。
言い方は悪いですが、お家を買ってもらうためのマニュアルに沿ったセールストークだったり、シロアリ被害を見落とすことも当然あり得るのです。
また、地震大国である日本では、建築様式も日々目まぐるしく進化しています。
10年前、20年前の常識が、今ではまったく通用しない…ということもしばしばあるんですよね。
そこでこのトピックでは、2021年最新の建築事情とシロアリ被害の相関を、5タイプのお家の構造別に解説したいと思います。
いま住んでいる家って鉄骨?ツーバイフォー…?よくわからないな…
お家の造りに関するお話は、少々専門的な内容になっておりますので、わからない方は飛ばしていただいても大丈夫です。
このトピックのあとは、シロアリ被害を放置した場合に起こることについてお伝えします!
1.「鉄骨、RC住宅は安全」ではない!?
シロアリは木材を食べる生き物です。
なので一般的には、木材を使っていない鉄骨造やRC造なら安心と思われることが多いですよね。
しかし、実はまったく安全ではなく、鉄筋コンクリート(RC)造の家でもシロアリ被害が発生しています。
大前提として、日本の建築様式は年々鉄骨・RS造にシフトしています。
耐震性・防音性・遮熱性に優れた鉄骨・RC造のお家で暮らしたい方が増えているので、当然のことです。
私たちがお伺いするお家も、約半分以上が鉄骨・RC造になってきました。
それにもかかわらず、シロアリ被害が発生しているのです。
その理由を2点、解説します。
注意点(1)部分的な木部からのシロアリ被害
住宅の構造がコンクリートであっても、床や壁など、細かい場所には木材が使われています。
シロアリはそのような木材を求めて、床下のコンクリートをよじ登り、配管まわりなどのわずかなすき間からやって来るのです。
実際、マンションの高層階(3〜6階程度)でも、水回りや床下収納、室内の木枠やフローリングの床、家具、押入れの中のダンボールにシロアリが発生した事例があります。
みんなのシロアリ駆除屋さんでは、家具や床、壁伝いの木部といった細かい場所にも、部分的なシロアリ予防処理をさせていただきます!
木部の防腐・防カビ処理とシロアリ対策は、約5年程度の効果があります。
薬剤を使うとなると、シックハウス症候群や発がん性物質を気にされる方もいると思います。
ですが、大丈夫です!
防シロアリ薬剤の使用に対する日本の法規制は厳しく、危険な薬剤は法律で禁止されています。
現在、現場で許可されている有機ヨウ素系や無機ホウ素系といった薬剤は、いずれも安全テストをクリアしたものであり、ご家族やお子さんへの影響の心配はありません。
もちろん、昆虫や犬、猫といったペットと暮らしている方で、薬剤への抵抗感がある方は、事前にその旨をお伝えいただければ、より安全性の高い方法に変更することも可能です。
くわしくは、現地の床下点検の際に、使用する薬剤についてご確認ください!
▼電話でのお問い合わせ▼
050-3132-0118
※無料相談・年中無休
注意点(2)雨漏りによるシロアリ被害
もう1つ注意したいのが、雨漏りです。
もちろん木造住宅でも雨漏りは大問題なのですが、RC造の場合、水がどこから漏れて、どこへ流れるのか、構造上わかりにくいんですよね。
そのため、雨漏りの発生源を突き止められず、家の湿度が上がって、シロアリ被害が拡大するケースが多いのです。
コンクリート内部の鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートを破壊してしまう例もあります。
丈夫な鉄骨やRC造の住宅を長持ちさせるには、床下や室内の湿度コントロールを適切に保つことが肝心です!
床下の基礎に防虫シートと防湿剤を入れるなどの防湿処理をご検討の方は、みんなのシロアリ駆除屋さんにお任せください。
▼電話でのお問い合わせ▼
050-3132-0118
※無料相談・年中無休
2. 「ベタ基礎」のお家は新築完成後1〜2年に注意!
阪神・淡路大震災以降、木造一軒家の基礎は従来の「布基礎」ではなく、「ベタ基礎」と呼ばれるコンクリート様式が主流になりました。
ベタ基礎構造の家は、床下の基礎の部分が一面コンクリートで覆われていて、地中から家に侵入しようとするシロアリをブロックできます。
湿気を溜めにくいベタ基礎構造の一軒家は、昭和50年代でよく見られたような、床下からのシロアリ被害を劇的に減らしました。
しかしベタ基礎の物件には、「床板」と「立ち上がり」との継ぎ目にスキマができやすい、という構造上の難点があるのです。
パッと見では隙間がないように見えても、1〜3mmほどのシロアリが通るには十分なスキマができていることがあります。
また、ベタ基礎の住宅は、布基礎よりも高い防湿効果が見込めますが、新築完成後1~2年は、コンクリートから水分を放出するというデメリットがあります。
そのため、この期間はベタ基礎であってもシロアリ被害に遭う確率が高いです!
新築1〜2年でも、シロアリ被害に遭うことがあるの?
このように思われるかもしれませんが、残念ながら新築でも古い家でも関係なく、シロアリ被害に遭います。
(被害の初期は、シロアリ被害に気づきにくい、というだけです)
ベタ基礎のお家では、新築後1〜2年の湿気対策と、定期的なシロアリの点検を忘れずに行いましょう!
3. 「基礎パッキン工法」のお家はシロアリに強いが、被害に注意
基礎パッキン工法とは阪神・淡路大震災以降に普及した工法で、基礎の土台の上にパッキンを配置し、その上に木の土台を作る、耐震性に優れたやり方です。
最近の基礎パッキン工法で建てられた住宅には、通風口がありません。
この基礎パッキン工法では木が直接土に接しないため、長い間「シロアリ対策は必要ない」と言われていました。
しかし最近では、玄関周りや水回りはカバーできないため、シロアリ被害が増えていることがわかってきました。
よって、家の中の壁伝いや扉、床に木材が使われている場合は、シロアリ対策を行いましょう!
対策としては、被害に遭いやすい箇所の表面に防腐剤を吹き付けたり、調湿処理といって湿気を貯めないよう防湿シートや調湿材を設置する方法が有効です。
部分的なシロアリ駆除や、防湿処理を検討中の方は、みんなのシロアリ駆除屋さんにご相談ください!
築年数と被害規模に応じて、適切な処理(木部や家具単位でのシロアリ対策や、防湿材の導入など)をさせていただきます。
4. ツーバイフォー構造(2✕4)のお家はシロアリ被害に遭いやすい!
ツーバイフォー構造とは、壁や床、天井の6面で建物を支える、住宅建設の工法のことです。
2インチ✕4インチの企画材を多く使用することから名付けられました。
ツーバイフォー構造は別名「枠組み壁工法」とも呼ばれ、木造住宅でしばしば用いられます。
同じ木造住宅の木造軸組み工法よりも強度があるツーバイフォー構造の住宅は、阪神・淡路大震災でも倒壊事例がなかったことで注目されました。
日本でもここ数年、年間10万戸近く建設されており、世界でも年間200万〜250万戸が供給されている、人気の建築方式です。
ただしこのツーバイフォー構造、木材を使用しているため、シロアリ被害に遭いやすいのです。
しかも、もしシロアリが発生すれば、通常の木造軸組み工法の家よりも被害が甚大になりやすく、被害の進行具合がわかりにくいというデメリットがあります。
さらにシロアリの発生がわかっても、従来の木造軸組は柱1本単位で補修できるのに対し、ツーバイフォー構造では、家を支える木質のパネル全体を交換しなければなりません。
このため、どうしても工事が甚大になり、修繕費用が高くなりがちです。
ツーバイフォー構造を選ぶ方の多くが、「地震に強く、長持ちする家」を求めているはず。
ただし耐震性とシロアリに強い家はまったく別の問題なので、パッと見では異常がなくても、シロアリ予防・対策をしっかりと行いましょう!
5. 1970年代に建てられたお家は木材の質に要注意!
1970年代の高度経済成長期には、住宅の建設戸数が増え、国産の木材が不足しました。
そのため、「米材」あるいは「南洋材」と呼ばれる輸入木材が使われることが増えたんです。
これがシロアリの大好物で、1970年代のお家やその近隣住宅には、シロアリの巣ができていることが多いのです…。
従来の日本の建築木材は、年輪が硬く細かいため、シロアリにとっては食べるところの少ない木でした。
しかし輸入材は、年輪の幅が大きく、見た目もキレイで柔らかなのです。
このような輸入材は値段も安かったため、当時の建築業者が「我こそは」と大量に仕入れ、結果的にシロアリを増やすことになりました。
ここ20年ほどでようやく、高度経済成長期以降に植林した国産材が普及してきましたが、相続した物件や中古物件はまだまだ輸入木材が主流です。
ほかにも、水の溜まりやすい土地や、悪い施工業者に当たってしまった古いお家は、シロアリ被害に遭う確率が高くなるので注意しましょう!
シロアリ被害を放置する本当の怖さ
家はもともと古いし、虫がいるのも仕方ない。
シロアリ被害だって、今すぐ修繕しなくても大丈夫でしょ?
このように楽観視して、修繕を先延ばしにするのは考えものです!
というのも、シロアリ被害の修繕が早ければ早いほど、あなたはのちのち「早めに対処しておいてよかった!」と思うはずだからです。
シロアリ駆除を始めとしたお家のメンテナンスは、根本的には人間ドッグや虫歯治療と同じだと言われています。
定期的に細かい修繕を加えていくことが、お家の健康につながり、さらには住んでいる方のお財布にも優しいんですよね。
一方、シロアリを放置するとどのような事態を招くのか、2つの問題を見ていきましょう。
1.地震の際に倒壊しやすい
厳密には、シロアリ被害に遭っている=倒壊しやすい、というわけではありません。
しかし、震災時の家屋損傷とシロアリ被害には、一定の関係性があるようです。
2007年の新潟中越沖地震では、損壊が激しい40棟の家屋のうち、約7割にシロアリの被害がみられたという調査結果が上がっています。
参考:「シロアリ・腐朽菌で劣化」京大研究者が確認|一般財団法人CMC会
これは、もともと基礎や柱が傷んでいた家に、地震や津波といった大災害が重なったことで、倒壊リスクが上がったものと考えられます。
日本という国は、地震が多い国です。
将来、何らかの大地震があり、そのうえ家もなくなってしまうという状況では、その悲しみは図りしれません。
建築現場も日々、耐震性の高い家を目指して進化をしています。
あとは家主であるあなた自身がしっかりとシロアリ対策をして、さらに地震に強い家を維持しましょう。
2. 不同沈下が起こる危険も
「不同沈下(ふどうちんか)」とは、建物が不揃いに沈下を起こすことです。
家全体が均等に沈むのではなく、一方向に斜めに傾いている状態ですね。
一軒家には、「基礎」と呼ばれる床下の構造があります。
基礎は一軒家の骨組みともいえる重要な構造で、ここに湿気がたまると、クラック(細かいヒビ)が入ります。
少しのゆがみから劣化が始まり、最悪の場合、不同沈下が起こるのです。
建物の構造を支える部材が歪み、1箇所に重みが集中するため、家全体が非常に脆い状態になってしまうんですね。
家の倒壊は、耐震性の違いによるものと考えられがちですが、湿度調節とシロアリ、そして家の構造の問題は、実は密接に関係しています。
マンションなどの賃貸物件では、管理組合を設立し、修繕計画を立てて、必要なお金を積み立てる仕組みができています。
しかし一戸建てにはそのような仕組みがないため、管理会社やハウスメーカーが勝手に直してくれる…という期待はできません。
あなたが定期的なメンテナンスを行うしかないのです。
このことを知らずに、長年シロアリを放置してしまったり、頼り先がわからずに絶望感を覚える方もいらっしゃいます。
でも、大丈夫です!
シロアリは、1〜2週間で劇的に食害を進めるのではなく、1年、2年…と着実にコロニーを拡大していきます。
慌てる必要はありませんので、まずは落ち着いて、シロアリの専門業者に依頼しましょう。
定期的にお家の点検を続け、何かあったらそのときどきで対処する。
これが、もっともバランスのとれたお家との付き合い方なのです。
まとめ:きちんとシロアリ対策をして、今のお家で長く暮らす
以上、シロアリ被害の実態について紹介しました。
この記事の重要 なポイントは、次の3つでしたね。
- 木材の中身が空洞になっていたり、蟻道ができていたら、シロアリ被害が進んでいる証拠
- 新築、古い物件、木造、鉄骨(RC造)を問わず、様々な構造の家でシロアリ被害が発生する
- シロアリ被害を放置せず、適切な対処することが、家にとってもお財布にとっても優しい
「リフォームやメンテナンスを繰り返して、今のお家で長く暮らす」
これが現在の日本で、スタンダードな考え方です。
リフォームと建て直しで、どちらが経済的かを考えたら一目瞭然ですよね。
建て直しがおトクなのは、家が建っている場所の地質が悪く、地盤沈下など安全上の問題がある場合や、そもそもの手抜き工事など、イレギュラーが見られる場合です。
これとは逆に、地盤に問題がなく、きちんと施工された住宅というのは、リフォームやメンテナンスを定期的に行いさえすれば、100年以上暮らせる優良物件になります。
私たち職員も、あなたが愛着を持つ今のお家で長く暮らせることが、もっともよいことだと考えています。
シロアリ被害の修繕は、あなただけでなく、お子さんやご家族も幸せにします。
仮に将来、物件を売りに出すことになったとしても、返ってくるお金のことを考れば、シロアリ被害の早期発見・対策をしておくに越したことはありません。
20年後、30年後も今のお家で生活するために、よいシロアリ駆除業者を選び、被害を修繕してもらってくださいね。
私たちにシロアリ対策・駆除を依頼してくださったお客さまには、5年間のアフター保証を付けさせていただいております。
「これってシロアリ被害…?」と迷ったら、ぜひ私たちに無料の床下点検をお申し付けください!
▼電話でのお問い合わせ▼
050-3132-0118
※無料相談・年中無休
それでは、あなたのお家からシロアリがいなくなり、長く快適に暮らせることを祈っています。
みんなのシロアリ駆除屋さんの山川がお送りしました!
シロアリの悩みを専門家に相談したい
悪質な業者にあたって、高額請求されたら嫌だ
雑な施工をされて、シロアリが再発しないか不安
みんなのシロアリ駆除屋さんは、累計70,000件のお問い合わせ(※)をいただいた経緯から、シロアリ被害に遭われたお客さまがご心配されるポイントを心得ております。(※2018.11時点)
1人でも多くの方のご不安を取り除き、適切な対策をしていただくために、下記の3つの約束をモットーにシロアリにまつわる情報発信と駆除・予防業務を行っています。
次の3つの約束で、あなたの大切なお家をシロアリ被害から守ります。
低価格のシロアリ駆除
被害状況がわかる現地調査無料!