えっ、これがシロアリの巣? 場所や特徴からカンタンに巣を特定する方法 千葉県 M.G
先日、家で掃除機をかけていたら、台所の壁が少しだけ剥がれていました。
少しめくってみたところ、黒っぽい泥か砂の塊のようなものがついていました。
よく見ると、ポツポツと小さな穴が空いているようです(虫は出てきませんでした)。
慌てて掃除機で吸い取り、密閉して捨てたのですが、あれは古いシロアリの巣だったのでしょうか?
また、ここにはもうシロアリはいないと考えてよいでしょうか?
(千葉県 M.G)
泥の塊はシロアリの通り道です!本物の巣は地中にあります
シロアリの巣についてのご相談ですね。
最初にハッキリとお伝えしておきたいのですが…、質問者さんがご覧になったのは、シロアリの巣ではありません!
「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる、シロアリの通り道です。
蟻道とは、泥と水分、シロアリの体液、糞を固めてできた、土のトンネルです。
通常、床下の基礎から家の木材(エサ場)に向かって、垂直に伸びています。
シロアリは太陽の光と乾燥が苦手なので、暗い蟻道の中を通って、巣とエサ場を行き来するのですね。
シロアリの巣は、そのほとんど土の中の奥深くに作られます(稀に、エサ場をそのまま巣にしてしまうシロアリも存在しますが…)。
質問者さんの見た蟻道には「シロアリがいなかった」とのことですが、本当にシロアリがいないかどうかは、1度見てみないとなんとも言えません。
食べるものがなくなって、シロアリがコロニーを移動させたという線もありますが…、シロアリがあなたのお家の別の場所をエサ場にしている可能性も十分あります。
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ここからは、シロアリの巣を見分ける方法や、シロアリの巣の構造を知りたい方のために、重要なポイントを画像つきで紹介したいと思います。
この記事を読んでわかる情報は、次の3点です。
- シロアリの巣の初期症状
- シロアリの巣を駆除する方法
- シロアリの巣の構造
この記事を読んだあなたが、シロアリの巣駆除に向けて、前向きな気持ちになれますように。
それではさっそくまいります!
この記事を監修した住宅の専門家 住宅建築の専門知識とスキルを活かして、お客さま1人1人にあった
リフォーム提案をする「リフォーム提案士」の資格保有者。現在はシロアリ
問題を解決するため、住宅アドバイザーとして活動中。
シロアリの巣の初期症状
シロアリは、1週間や2ヶ月という短期スパンではなく、1年、2年という長い年月をかけて巣を拡大します。
早く巣を見つけられれば、その分お家を長持ちさせることができます。
それでは、初期の段階ではどのような場所にシロアリの巣ができるのか、一緒に見てみましょう。
1. シロアリの巣が壁の中にある場合
シロアリは、木材の壁や壁の中の断熱剤の隙間に巣を作ることがあります。
シロアリは、木材の表面ではなく、内部からじわじわと木の繊維を食べていく生き物です。
パッと見ただけではシロアリ被害に気づかないかもしれません。
表面がかじられているとわかるぐらいダメージを受けているときは、被害度合いが深刻だと覚えておきましょう。
壁の中の巣を発見する方法
「この壁の中にシロアリがいるか確かめたい!」と思ったら、まずは壁をコンコンと叩いてみてください。
中が空洞のような音が響いたら、シロアリに食べられている可能性があります。
このような調査方法を打診(だしん)といって、私たち業者も床下に潜る前にやっています!
手応えがあった場合、床下に潜って、外壁のある場所に蟻道が続いているかを調べます。
これでおおよその被害箇所と経路を特定できますよ。
昔の日本家屋の壁は、柱が露出した「塗壁構造」と呼ばれるものでした。
しかし最近では、トタンやモルタル壁が普及したことで、内部のシロアリ被害に気づきにくくってしまったのです。
2. シロアリの巣が玄関にある場合
玄関は、シロアリ被害に遭いやすい場所です。
上がり框(かまち)といって、玄関から1段高い位置に床面があるお家は多いと思います。
上がり框には、昔は1本の硬い木が使われていました。
今もそのような木材が使われているお家がありますが、このタイプはシロアリに少々かじられたぐらいではびくともしません。
しかし最近では、「集成材」と呼ばれる寄せ集めの木材を使ったタイプが増えてきました。
集成材の玄関は、中が空洞になりやすいのです。
また、ポーチから玄関までをコンクリートで覆う構造が増えたことで、シロアリは誰にも見つかることなく、上がり框に到達できるようになりました。
玄関の床の巣を発見する方法
私たちが玄関のシロアリ被害を確認するとき、まずは打診で木材のようすを確かめ、次に床下に潜り、玄関近くの基礎に蟻道が伸びていないか目視で調べます。
玄関の構造は住宅の中でもかなり複雑で、駆除が難しいことも多いものです。
また、玄関がやられている場合、他の場所にも被害が及んでいる可能性があるので、あわせてチェックするとよいでしょう。
3. シロアリの巣が地中にある場合
多くのシロアリは、土の中に巣を作ります。
いわば地中の巣が本拠地で、そこから枝葉を伸ばすように、エサ場へ道をつないでいるのです。
庭の植木、郵便受け、そして家屋の基礎…というふうに、蟻道を伸ばして木材をかじりに行きます。
つまり巣が地中にある場合、被害箇所が複数にわたっている可能性が高いので要注意です。
地中の巣を発見する方法
庭や畑にウッドフェンスなどの木製杭が刺さっていたり、植木鉢や切り株、木材を無造作に置いている方は、1度それを引っこ抜いたり、持ち上げたりしてみてください。
土との接地面にシロアリがくっついてきたら、地中に巣を作られている可能性が高いです。
この時注意してほしいのですが、決してシロアリの巣を特定するために深追いしないようにしてください。
そもそも地中にあるシロアリの巣は、地表から1m〜3mほどの深さに作られるので、ピンポイントで場所を見つけることが難しいのです。
シロアリは1〜8mm程度の小さな生き物なので、たとえ穴を掘って探しても、巣の場所を見逃してしまったり、個体を逃してしまうことになりかねません。
地中の巣を駆除するとき、私たちは「ベイト剤」と呼ばれる毒エサを使います。
くわしい駆除方法を、今から解説しますね。
シロアリの巣を駆除する方法
シロアリの巣を駆除するには、2つの方法があります。
「バリア工法」と「ベイト工法」です。
バリア工法とは、床下や木部に薬剤を塗り込んで、家にシロアリが寄りつかないようにする、もしくは、シロアリが木材を食べて死滅するようにする方法です。
業者に依頼すると、2時間〜半日程度で作業完了し、防蟻効果は約5年ほど持続します。
一方ベイト工法とは、土の中に毒エサを埋めておき、シロアリの巣に持ち帰らせて死滅させる方法です。
家の周りを囲むようにしてベイト剤を打ち込み、数ヶ月かけてじわじわと駆除します。
この2つのどちらを選ぶかは、あなたのお家の構造、シロアリの種類、被害規模などによって異なります。
シロアリの巣の構造はどうなっているの?
ここでは、シロアリの巣の構造について解説します。
シロアリの巣は土の中にあり、大きなコロニーから、一軒家のあらゆる木材(エサ場)に経路が伸びています。
シロアリの蟻道は、エサや水を運ぶために巣から他方に伸びていて、場所によっては100m以上の長さになるともあるほどです。
地面から家屋に侵入することは、一見難しく見えますが、全長1〜8mmの小さなシロアリは、コンクリートと木材の小さな隙間にも、たくみに入り込んですいまいます。
また、シロアリは眼が退化しています。
その代わりに、触角を使ったり、家をかじったりして、細かい家の隙間や亀裂を見つけ出して侵入することに長けているのです。
シロアリの巣、地中の深さはどれぐらい?
シロアリの巣は、コロニーにいるシロアリの数によって、規模や深さが異なります。
たいていの場合、地中「1m」ほどの深さがスタートラインです。
シロアリの数が多かったり、巣が複数ある・複数の巣からさらに近隣に巣が広がっている…といった状況になってくると、コロニーの規模は1mに留まりません。
巣の拡大に伴って、2m、3m…とどんどん地中深くへ進出していきます。
シロアリの巣の仕組みはどうなっている?
シロアリの巣は、クロアリの巣(蟻塚)の仕組みに似ていると言われています。
アントクアリウムという、クロアリを飼育する水槽が流行ったこともありましたよね。
しかしシロアリの巣は、クロアリの巣よりも規模が大きく、仕組みも複雑なのでやっかいです。
シロアリの巣の中枢部には、絶えず卵を生み続ける女王アリと幼虫、ニンフといった階級が暮らしています。
これらの階級のシロアリは、原則として巣の外に出ることはありません。
「職アリ」と呼ばれる働きアリが外に出て、巣にエサを持ち帰ってくるのです。
シロアリは眼が退化していて光に弱いので、代わりにニオイや音でエサを察知します。
職アリは遠く離れた地中からでも、柔らかく湿った木材を嗅ぎつけて、家の中までやってきます。
その執念はすさまじく、水分さえあれば、2階や屋根裏にも進出する可能性があるほどです。
また、ヤマトシロアリという種類のシロアリは、木材(エサ場)の中に直接巣を作ってしまいます。
ヤマトシロアリは臆病な性格で、少しの刺激でも敵を察知し、巣をあっさりと捨てて奥深くへ逃げてしまうので、駆除がやっかいです。
シロアリの天敵はクロアリだと言われていますが、シロアリとクロアリが地中で共存したり、異なる種類のシロアリが近い場所に巣を作ることもあります。
このように昆虫の世界は、複雑な社会模様を形成しているのです。
シロアリの巣でよくある質問
最後に、シロアリの巣についてよくいただくご質問を3つ紹介します。
Q. 土が盛り上がっているのですが、これってシロアリの巣ですか?
先ほどお伝えしたとおり、日本に生息するシロアリは、地表から1mほど深い場所に巣を作ります。
また、シロアリは1cmに満たない小さな虫なので、巣がある場所の土が盛り上がることはほとんどありません。
このことから、土がこんもりと盛り上がった場所には、ツチバチやモグラなど、ほかの生き物が巣を作っている可能性が高いです。
巣を踏んでしまうと、中から蜂が飛びかかり、毒針で刺してくる可能性がありますので、盛り上がった土にはうかつに近づかないようにしましょう!
一方、国外のシロアリはその限りではありません。
たとえば、オーストラリアに生息する「ツカイエシロアリ」「セイドウシロアリ」、タイに生息する「スミオオキノコシロアリ」「キイロマルガシラシロアリ」などは、地中の浅い場所に巣を作るシロアリとして有名ですね。
このようなシロアリの巣作りで使われる材料は、排泄物や泥、体液などで、ほぼ蟻道と同じやり方で作られます。
蟻塚には無数の穴が空いていて、放熱の役割をしたり、逆に夜間に暖気を取り込んだり、巣の温度を適切に保つ役割を持ちます。
Q. 庭の木材に、ポツポツと穴が空いていました。中にいるのはシロアリでしょうか?
積んであった木材や切り株、杭などに、ポツポツと細かい穴が空いていることがありますよね。
このようなケースでは、中に虫がいる可能性が高いので、ノズルの細い注入タイプの薬剤を流し入れるのが効果的です。
ただし中にいる虫は、必ずしもシロアリとは限りません。
クマバチという種類の蜂や、カミキリムシ、クワガタの一種は、木に穴を開けて中に入り込み、おがくずを押し出して巣を作ります。
疑わしいのが、アメリカカンザイシロアリという種類のシロアリの存在です。
アメリカカンザイシロアリは、木材の表面に穴を開けて糞を押し出します。
ある程度巣の中に糞粒がたまってくると、木材の表面に1mmほどの小さな穴を開け、糞粒を外に押し出すのです。
このような穴を蹴り出し穴(けりだしあな)といい、アメリカカンザイシロアリが存在するサインの1つになります。引用:【外来種が急増中】アメリカカンザイシロアリの生態と駆除方法(別窓で開きます)
穴の下に、たらこ大の糞粒が落ちていればアメリカカンザイシロアリがいる可能性が高いですね。
1度業者に見てもらって、中にいる虫の種類を調べてもらったほうがいいかもしれませんね。
Q. シロアリの巣を放置するとどうなりますか?
シロアリの巣があるとわかったとき、クロアリの巣と同じように「とりあえず様子見で、放っておこうかな」という方も多いです。
しかし、この選択は考えものです。
というのも、シロアリはお家にとってれっきとした害虫ですので、共存は難しいと考えたほうがよいのです。
シロアリを放置すると、まず金銭的な負担が大きくなります。
営巣初期に駆除したり、シロアリ対策をきちんとしておけば30万円程度で済んだ費用が、シロアリ被害を何年も放置したことにより、500万円以上に上がる可能性があるのです。
500万円というと、畳の張替えやフローリングの入れ替え、玄関の作り直しといった、ほぼリフォームと同様の家屋修繕ですね(当社も、そのようなお家を見たことがあります…)。
現代日本の建築様式では、新築から10〜20年経ったら、外壁塗装や屋根材の交換といった、小規模のリフォームを検討。
築30〜40年経ったら、増築や基礎工事といった、大規模リフォームを検討する時期と言われています。
また、シロアリが棲み着いたお家は、床下の柱や木材部分がスカスカになってしまうので、耐震性が低くなります。
実は大地震が起きたときに真っ先に倒壊するお家というのは、もともとシロアリ被害に遭っていたというケースが多いのです。
私たちの住む家の床下には、コンクリートの基礎が敷いてありますが、このコンクリートは20年ほどで柔らかくなり、砂のように崩落することが増えます。
劣化の見られる床下は、地表一面にコンクリート成分の結晶が雪のように広がっているものです。
このような現象を「白華(はっか)」といい、コンクリートの結晶や砂埃の中に、シロアリが巣を作ることもあります。
リフォームを含めたお家のランニングコストを下げるためにも、今のお家で長く暮らすためにも、シロアリは早期発見・早期駆除を目指しましょう!
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まとめ:シロアリの巣は早めに駆除しましょう!
この記事では、シロアリの巣にまつわるあれこれを紹介してきました。
とくに重要なポイントが3つありましたね。
- 黒っぽい土の塊はシロアリの巣ではなく、「蟻道」と呼ばれるシロアリの通り道
- シロアリは土の中深くやエサ場(木の中)に巣を作るため、パッと見ただけではわからない
- 打診(木を叩く)や床下点検で、シロアリの巣があるかどうか確認しよう
シロアリは1年、2年…と時間をかけて、あなたのお家を蝕みます。
表面上はかじられた跡がなく、キレイに見えても、木材の中身がスカスカだったり、壁紙をめくるとシロアリの通り道ができている…ということが多いです。
そんな隠れたシロアリ被害にいち早く気づくために、私たちみんなのシロアリ駆除屋さんは、駆除をご依頼くださった方に、無料の床下点検とお見積りしています。
当社のシロアリ駆除・予防では、「日本しろあり対策協会」が認定した安全な薬剤を使用しているのですが、この効果は約5年ほど持続します。
この5年間は当社のアフター保証がありますので、シロアリが再発することはほとんどありません。
万が一再発しても、すぐに担当職員がお伺いします。
床下の点検でわかることは、シロアリの巣があるかどうかだけではありません。
シロアリは湿った木を求めてやってくるので、原因となるパイプの水漏れや、台所やトイレのトラブルにいち早く気付けます。
また、お家の経年劣化や次のリフォーム時期といった、お家の健康状態もわかります。
シロアリのこと、お家のことでお困りの際には、ぜひ私たちみんなのシロアリ駆除屋さんにお気軽にご相談くださいね!
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それでは、あなたのシロアリの巣駆除が成功し、今のお家で長く暮らせるよう祈っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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